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2006年12月14日

Winny開発者に「著作権侵害幇助罪」

みなさん、こんにちは、佐野です。

13日、京都地裁で注目の判決がありました。

「Winny(ウィニー)」開発者・金子さんに、「著作権侵害幇助」の罪で罰金150万円が言い渡されました・・・。
いろいろな意見があるでしょう。
法曹界は「『幇助』の概念を認め過ぎでは・・・今後のソフト開発が萎縮する。」という意見もありますが・・・。

金子さんは現在も、東京都内のソフト開発会社の技術顧問として、普段通り研究を続け、
「次に来るソフトウェアは何か、常に未来を見ています。」

小学生の頃からプログラムを作成していた「スーパー」な方。

大学卒業後、日本原子力研究開発機構の「研究員」として、
スーパーコンピュータの演算結果をプログラム化する研究に携わりました。
その後、腕前を見込まれ、東大助手に抜擢され、2002年4月1日、ウィニー開発宣言。
わずか1ヶ月でウィニーを完成させ、このホームページで公開したわけです。

Kaneko's Software Page
http://homepage1.nifty.com/kaneko/

その後はご存知の通りです。
利用者の反響が大きく、宝島系の雑誌にも取り上げられて、
結果、違法コピーの横行を促進してしまったわけです。

ウィニー上でやりとりされるファイルの9割近くが、著作権侵害ものです。

コンピュータソフトウェア著作権協会の調査によれば・・・、

「ウィニー」による被害相当額は、音楽ファイルが4.4億円、コンピュータソフト等が95億円、合計で約100億円の規模と推定しました。

11月28日付、同協会のリリースはこちら。
http://www2.accsjp.or.jp/topics/release2.html

今回の判決を受けて、発表した同協会のコメントにも一理ある気もしますし。
ファイル交換ソフト「Winny」の開発・提供者の判決について(2006年12月13日付)
http://www2.accsjp.or.jp/topics/release1.html

また、違法コピーだけでないもう一つの社会問題を引き起こしました。

「個人情報」や「機密情報」の漏えい、流出問題ですね。
中央省庁では10件、海上自衛隊、航空自衛隊、京都刑務所、岡山・愛媛の県警とはじまり、
多くの民間企業でも相次ぎました。
そして、現在でもバンバン発覚しています。

12月現在、ウィニーの1日当りの利用者は、いくらか知っていますか?

驚きの「40万人」なのです!!

アニメ、音楽などがまだ日々交換されています。

まだ、「個人情報」「機密情報」の流出は逃れられないことでしょうね。

ソフト開発者は、自分が作ったソフトウェアを世に公開する時には、
その社会に生じる弊害を知った上で、行え、ということですね。






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Posted by トッティ at 12:00│Comments(0)セキュリティ
 
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