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2006年07月06日

1年間で1,556件。

みなさん、こんにちは、佐野です。

内閣府が、このたび、「個人情報保護法 施行状況の概要」のレポート(平成17年度版)をまとめました。

このレポートから最近の傾向が見て取れますね。

レポートの詳細はこちらから。
平成17年度 個人情報の保護に関する法律 施行状況の概要
(平成18年6月)
http://www5.cao.go.jp/seikatsu/kojin/17-sekou.pdf

主な数字を以下、ピックアップします。

【1】個人情報漏えい件数

1,556件(前年度比3.8倍)

→ 増加要因は、企業が積極的に公表するようになったためでしょう。
  万一、漏えいした場合の対応の仕方は確実に用意されていますか?

  被害者数が最も多かったのは、05年4月に起きたみちのく銀行の顧客情報紛失の131万人。 
  http://www.michinokubank.co.jp/news_release/20050422_02/
  
【2】漏えい元

・事業者 76.2% (1,186件)
・委託先 23.0% (  358件)

【3】漏えい原因

・従業者による不注意    76.1% (1,184件)
・従業者による意図的犯罪  0.6%    (10件)
・第三者による意図的犯罪 15.1%   (235件)

→ 自社の従業員に、「セキュリティ教育」を実施していますか?
  特に「個人情報」を取り扱う社員には全て行う必要がありますね。
  必要に応じて、現在持っている「個人情報」を把握するとともに、
  業務処理の仕方も見直す必要があります。

【4】生活者から寄せられた苦情・相談内容の状況

・不適正な取得    47.7%(6,691件)
・漏えい・紛失     24.5%(3,434件)
・同意のない提供   15.6%(2,194件)
・目的外利用      12.1%(1,702件)
・開示等  6.3% (886件)
・苦情等の窓口対応  5.1% (718件)

→ 企業は常に「生活者」(利用者・消費者)サイドに立った適切な利用を行うべきです。
  「なぜここから来るんだ?」
  「自分の情報はどこまで流布しているんだ?」と言った、
  気味悪い利用のされ方に最も不安や不満を感じるわけです。
  他社間での断りのない提供・利用は、もちろんNG行為ですし、
  社内であっても当初伝えた目的と異なる利用の仕方は「目的外利用」であり、
  断りなくやることももちろんNG行為です。

それぞれ自社の利用・取扱いに間違いはないと胸を張って言えるか、見直す契機にしていただきたいものです。


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Posted by トッティ at 22:00│Comments(0)個人情報保護
 
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