ミクシィ VS はてな。

トッティ

2006年08月25日 12:00

みなさん、こんにちは、佐野です。

インターネットビジネスの今は、
「ポスト・ライブドア」「Web2.0」の時代。

技術に徹底的に裏打ちされた「Web2.0」の2社が、別々の道を歩む。

「ミクシィ」と「はてな」。
今日は「ミクシィ」から紹介。

ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)最大手の「ミクシィ」。



もはや「ミク中」という言葉まで生まれた。
会員数は今年1年で5倍に増え、7月に500万人を突破。

同社は9月14日、マザーズに上場する。

2006年3月期の売上高は前期比2.6倍の19億円。
純利益は6倍の5億7,600万円。
収益性は既に高く、上場時の時価総額は1,000億円を超す、と見られている。
上場に伴う公募増資で60億円を調達、
「SNSのためにさらなるインフラに投資」する予定だ。

しかし、「ミクシィ」は無料でなかったか?

この高い収益性は何に裏打ちされるか?

もう一つ、同社では、求人情報サイト「Find Job!」を提供している。
http://www.find-job.net/

そして、現在の彼らの収益モデルの中心が、このサイトであり、求人募集会社からの「情報掲載料」なのである。



(単位:千円)
(※本画像の著作は「株式会社ミクシィ」に帰属します。http://mixi.co.jp/ir/highlights.html より引用)

このグラフからも「売上高19億円」のうち、「12億円」が「Find Job!」によるものだ。

収益構造的には、同社は「ミクシィ」の会社ではなく、むしろ「求人情報サイト」の会社なのだ。

興味深いのは、「ミクシィ」という「お金はもらえないが、ユーザーが日々自動で増えてゆく」独自のネットサービス(ビジネスモデル)を構築した上に、
その利用者を利用した「有料型」のビジネスモデルを乗せたことで、
「確実に収益を確保する」独自のビジネスモデルを構築している点だ。

金融も証券も、プル野球もやらない。

ネットビジネスの技術力を限りなく探求し、本業を見据えて進化を遂げようとする。
「はてな」と同じである。
僕より4つも若い彼ら(「ミクシィ」の笠原社長、「はてな」の近藤社長)から今後益々目が離せない。
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