決して色褪せない一冊。

トッティ

2006年01月28日 22:00

みなさん、こんにちは、佐野です。

5年前にガンで亡くなった私の親父は「ホンダ」の社員でした。

親父は地元・浜松が輩出した世界の企業家、本田宗一郎氏の「偉大さ」をよく語ったものです。
ライブドア事件を踏まえ、改めて今、我々は本田宗一郎氏の「俺の考え」を学ぶ必要があると思います。
昭和38年に発行された本なのに、今読んでも決して色褪せることはないのは何故だろう?

僕が今まで読んだビジネス書の中でも間違いなく「珠玉の一冊」になるのがこの本だ。

「俺の考え」(本田宗一郎・著、新潮文庫・刊)

例えば、この一冊を読んでしまえば、かの「ホリエモン」と本田宗一郎氏と、雲泥の「人生フィロソフィー(哲学)」をすぐに感じるだろう。

ビジネス、仕事の考え方、人生の生き方を考える上で、僕は「絶対」読んでおいた方が良いと思える一冊だ。
実際、このような本にはなかなか出会えないもの。
僕は平成7年にこの本を買ったが、今も大事に自分の書庫にしまっている。
また、何か判断の悩みがあるとこれを読み返すこともある。自分の生き方のバイブルと言っていい。

本田宗一郎氏の凄いところは、大きな夢を掲げ、情熱を持ってそれを語り、周囲の人をその熱気に巻き込んで実現してしまうところだ。
誰もが最初は「無理だろう」と思ったことが、やり出したら「できるかもしれない」と考え、実際に「やってしまった」のだ。

国際レースの話しが有名だ。

1954年に当時のオートバイメーカーとしては無謀とも言えるイギリス「マン島TTレース」挑戦を宣言、
ヨーロッパのバイクメーカーとの技術差を短期で克服し61年に優勝を勝ち取った。

これが、その後のF1参戦、勝利につながって行く。

今、ホンダが世界に発信するメッセージに、「The Power of Dreams」がある。
夢と情熱によって人を動かす本田宗一郎氏を継承するメッセージだと思う。

“The Power of Dreams”
http://www.honda.co.jp/ThePowerofDreams/

今の日本企業は失っていないだろうか。

  夢の力によって活力を引き出すこと・・・
  未来へ向けて社員に希望を持たせ、情熱を持って実践させる経営者の姿勢・・・

そして、現役の経営者でやはり素晴らしい方だと感じるのが、
ご存知、日本電産の永守社長です。

日本電産株式会社
http://www.nidec.co.jp/

「人を動かす人になれ」」 永守重信社長
http://www.nidec.co.jp/corporate/top/index.html

「すぐやる、必ずやる、出来るまでやる」

これも素晴らしい企業メッセージだ。

社長が発するメッセージに耳を澄ませば、本物の「フィロソフィー(哲学)」かどうかすぐにわかるのだ。
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