国を背負って戦う、ということ。

トッティ

2006年06月27日 23:00

みなさん、こんにちは、佐野です。

ワールドカップは国と国どうしの代理戦争そのものだ。

僕たちは「日本人」としてどれだけ「誇り」と「魂」を持って生きているだろうか・・・。
我らが日本代表は、「らしさ」を見せることなく、「惨敗」であった。

その「敗因」はいろいろと言われている・・・

コンディショニングのミス(ピーキングの問題)、
暑い時間帯の試合が多かったこと、
ジーコ監督の力量(規律が何もなかった)、
ホームでなかったこと、
3バック?4バック?
選手のフィジカル的弱さ、
選手があまりにナイーブ過ぎる・・・

いずれも間違っていない、それぞれ一理あるだろう。

でも僕は、他の国と決定的に違ったこと、それは「プライド」ではなかったかと思う。
「国を背負って戦う」という代表選手の「プライド」だ。

昨日の「オランダ」対「ポルトガル」の試合は凄まじかった。
これは「サッカー」ではない。
まさに国同士の「プライド」を賭けた代理戦争そのものであった。
あんだけ上手い選手があんな試合をやってしまうのだ。
例えば、今年のヨーロッパサッカーを魅了した、バルセロナの2選手(デコ、ファン・ボメル)は「プライド」が行き過ぎて二人「退場処分」になった。
非常に醜い試合だったかもしれないが、
「ワールドカップ」をこの上なく象徴していた試合でもあったのだ。

果たして日本選手はこんな気持ちで戦っていたと言えるのか・・・。

ぜひ書店で「Number W杯臨時増刊第2号」(ヒデが表紙のもの)の「コラム」を立ち読みして欲しい。


(※本画像の著作権は株式会社文藝春秋に帰属します。)

この中の木崎氏のコラムを読んで欲しいのだ。
検証ルポ◆文◎木崎伸也 日本代表よ、戦う意志を持て

昨日の「ポルトガル」「オランダ」の選手との違いが際立って来る・・・。

オシム氏が次の代表監督を務めるらしい。

誰がやろうとも、代表監督に求めるのは2つだろう。

1.代表を背負って戦うことの意味を教えられる人
2.ワールドカップは短期決戦、1試合の采配の妙で結果は全く変わる。
 その辺りの「采配」に長けた人。

オシム氏は「1.」はともかく、「2.」は微妙だ。
90年イタリア大会、ユーゴを率いたオシム監督は「短期決戦の采配」を発揮しただろうか・・・。

協会よ、もう少しじっくり時間をかけて決めたら良いのではないか。

本当に、今回の惨敗の分析は終わったのだろうか、川淵キャプテン・・・。

自分の責任を取る場面で、「オシム氏」と先走って、メディアの関心を変えてしまった貴方の罪は重過ぎる。
そして、日本は4年後の南アフリカでも「惨敗」を屈すのだ。
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